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2010/3/6(土)高知女子大学永国寺キャンパスにて公開講座を開催しました。 (開催前の募集告知ページはこちら)

◆演題
「茶の魅力~外から見た土佐茶」
◆講師
茶師 前田文男氏
1960年生まれ
やまはち(株)前田幸太郎商店専務取締役
茶の鑑定技術を競う茶審査技術大会において全国初の十段取得者
(NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」ご出演)

会場は200名を超える、超満員となりました。

まずはじめに、茶業のながれのビデオを見ていただき、その後、前田茶師にお仕事の様子をスライドを使いながら説明していただきました。
消費者にはあまり知られていないことですが、茶は一般的にいくつかの産地のものがブレンドされ、商品になります。
茶には産地ごとにそれぞれの個性や魅力があり、それらをうまく合わせて、さらにおいしくするのが合組という作業です。
合組は単に数種類の良い茶を混ぜればおいしい茶ができるというようなものではないそうです。たとえばAのお茶をベースに、Bのお茶ですっきりとした味わいを、さらに Cのお茶で色とコクを、というように補い合う組み合わせがあるそうです。

実演の様子。
今回の合組では3つの産地の茶葉を使いましたが、そのうち一つは土佐茶でした。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にご出演された際には、前田茶師が扱ういくつかの茶の産地名が紹介されました。その中には“高知”や“吾川”というフレーズが何度か出てきました。静岡の茶師である自分が、静岡以外の茶産地を挙げることに迷いもあったそうですが、論議の末『静岡だけでなく良いお茶は世の中にどんどん出ていくべきだと思い、堂々と出させてもらった。』とおっしゃっていました。
ところが、後日テレビを見ていた方から「静岡県には高知村というところがあるのですか?」という問い合わせがあったそうです。会場に笑いが起こりましたが、土佐茶関係者としては少しショックな現実です。
前田茶師も
『良いお茶が知られていないのはさみしいことと思った』とおっしゃっていました。
いよいよ合組の実演です。
「どなたか飲んでみたい方は手を挙げて下さい」 の声に、真っ先に手を挙げられた女性と、これから卒業研究で土佐茶にとりくむ学生、そして、高知県茶業試験場の研究員の方が代表として前田茶師のお手前をいただくことになりました。
今回は3種類の茶葉を合組前にそれぞれ単品で飲み、さらに合組後にどのように変化するのか味わっていただきました。
 
「単品で飲むと、それぞれに個性があり、甘みのあるもの、渋みのあるもの、色のきれいなもの…。合組するとそれぞれの良い所が引き立ち飲みやすくなっています。」 飲んだ方の感想です。

代表の3名以外の方には、別室で学生が淹れた前田茶師のお茶をお配りしました。200人分をいっせいに淹れるため、10人がかりで大きなガラスポットで淹れました。前田茶師の作ったお茶をおいしく出さなくてはと別室のスタッフは緊張していましたが、おいしかったと声をかけて下さる方もいて、一安心でした。

公開講座終了後は、土佐茶を広く知っていただくために、隣の教室で高知市内の若草園のお茶の試飲や、県の環境農業推進課の土佐茶コーナー展示をしました。こちらもたくさんの方にご覧いただきました。
◆主催者より 公開講座を終えて
今回、高知県の産業振興計画に土佐茶ブランド化が盛り込まれ、
このように前田茶師を高知にお招きできたのですが、我々の予想をはるかに上回る多くのお申し込みをいただき盛況に終わりました。席に限りがあり、やむを得ずお断りした方には本当に申し訳ございませんでした。
この度、前田文男さんは茶の魅力はもちろんのこと、とりわけ土佐茶の魅力について大いに語って下さいました。
このことは高知の消費者にとっては、今まであまり知らなかった地元の新たな発見であり、
また、土佐茶の生産者や、土佐茶を扱うお茶屋さんにとっては大変誇らしく、元気をいただいたのではないかと思います。
参加された200名を超える方々のお茶とのかかわりはそれぞれだと思いますが、以前よりもさらにお茶に関心を持ち、土佐茶を飲みたいというお気持ちを持っていただけたなら、主催者としてもうれしい限りです。
ありがとうございました。

受講者からたくさんの感想が寄せられました
(一部掲載しています。)
まもなく卒業する井本研究室の4回生と。
「1年間茶について卒業研究で取り組んできたが、卒業を間近に前田茶師にまで会えるなんて・・・」と感動していました。
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